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「…なんでこんなことになっちまったんだろうね」
アルノガは現状にため息をつくしかなかった。 「欲という物は厄介だ。時にすべてを傷つけ、時に自らを滅ぼす。私はそういうものだと思っている」 ルクールはそう返すと自らの武器である光のスピナーをアルノガに向けた。 「なんてこった、好奇心を持つのがそんなに駄目なことだったのか?」 「好奇心を持つこと自体は構わないが、君は同時に欲に駆られてしまった」 アルノガはもはや元のトーアの形ではなくなっている。 体は黒く、黒く染まっていった。 「まさかこんな事になるなんて思いもしなかったさ」 アルノガは口ではそういっているが、本当に後悔しているようには見えない。 「何を言う。あれを自ら試すことが危険だと分からないはずは無いだろう」 「いまさら何を言ったって、やっちまったもんはしかたねぇだろ?」 「さっさと殺せよ」 今度はルクールがため息をついた。 「まったく、君と言う奴は無鉄砲な上に自分のしたことを後悔しない…変わった奴だな」 「これが俺の生き方だ。おまえには分からないかもしれないが、誰にもこの生き方には口出しさせねぇ」 「…いいのか」 「さっさとやっちまえよ、もう俺はこうしてもらうしかないのさ」 「…まったく、口ではそういっておきながら君は最後まで自分を貫き通すんだな」 あきらめたようにルクールはスピナーを構えた。 「いくぞ」 「ああ」 「しかし、君を殺しはしない」 「なっ!?」 放たれたのはスピナーではなく光の鎖のようなものだった。 「おまえ!何を!?」 「君を半永久封印させてもらう。」 光の鎖はアルノガの体に何重にも絡みつき、アルノガは外から完全に見えなくなった。 「悪いな…私も自分を通させてもらうよ」 こうしてアルノガは永い眠りについた。 その時まで。 #
by koranda
| 2010-01-11 02:35
| BLACK CROSS外伝
轟音とともに、突如現れたアームヘッドに町は騒然となった。
暗黒大陸では、アームヘッドがあまり普及していない。 アームヘッドの存在そのものが珍しいのだ。 だからワーターが正式に配備された時も、大勢の野次馬が一目見ようとつめかけた。 そのアームヘッドは、異様な形をしていた。 茶色い体躯。 巨大な車輪。 そこから生えたような足、手、顔。 畏怖の対象となったそれは、街中を破壊してまわる。 そのとき、ワーターの小隊が到着した。 「今すぐ静止しろ!」 じろりと顔をあげて小隊をにらみつける。 と、いきなりそのアームヘッドは後ろ向きに走り出した。 突然のことに驚く小隊。 「・・・!追え、追えぇー!」 ワーターのローラーが回転する。 ダスグラベンはそのまま町を離れて、無人地帯である荒野のほうへと過ぎ去ってゆく。 「これが、最初の黒十字による攻撃、ってところか・・・」 「くそ・・・なんか悔しいぜ」 「しかたないだろ?・・・」 町を出た以上、深追いする必要はない。撤収命令も出ている。 「次来たらぜってー捕まえてやる・・・」 「それにしても、いったい何が目的だったんだろうか・・・?」 #
by koranda
| 2009-05-01 17:42
| BLACK CROSS本編
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by koranda
| 2009-04-27 18:20
| 伽矛夷帝国軍所属アムへ
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